2012年 02月 03日
2Hスペシャルの構成台本がようやく終わって明日はナレーション録りだ。このところ何だかもう、決定していたはずの仕事が雲行き怪しくなったり、NGになったはずの企画が蘇ってきたり、数年先の企画依頼がきたり(そんな時まで生きているかどうか分からないって)突然、今月初旬締め切りの企画を何とかと言ってきたり、一体、どうなってるの?と言いたくなる。某制作会社のプロデューサーに言ってやった。「企画、企画というけれど僕らはドキュメンタリーの企画を一本あげるためには、物によっては本や資料を読みあさり数日かかることもあるんだ」って。それで大抵は企画料は雀の涙で頂けないことも多い。まあ、永年やってきた商いゆえにいろんなことがあるのは百も承知だがこのところと言ってもここ数年の動向だが制作会社が低予算にあえいで、仕事が行き当たりばったりになっているようだ。
たまに骨のあるプロデューサーやディレクターに出会うと、こちらも「ヨシッ、頑張るでぇ」とギャラなしでも燃えるのだが、近頃はギャラありでも不感症女のごとき状態になることが多い。「南川さん、忙しそうですね」とよく聞かれる。そんな時「ハイ、忙しいです」と答えているが、忙しいことと稼いでいることはイコールではない。何とか仕事を整理して、最低でも食っていける仕事量にして、今、執筆中の小説を仕上げたい。
# by minamikawa-taizo | 2012-02-03 00:34 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 29日
娘が中学校の演劇部で初めて主役をもらったと張り切っている。主役と言っても練習公演みたいなものだから、大騒ぎするほどのことじゃないが娘にとっては大事件だ。
何やら突っ張っているヤンキーな女の子役で好きな男の子の所に泊まりに行ったため、懲罰として反省するまで特別教室で自習させられるが、その教室に引きこもり的な男の子がいて、女の子は最初は無視するが次第にひかれていく。男の子は全く反省しない女の子に模範的な反省文を教え、そのお陰で懲罰は解かれるが元々、反省などしていない女の子は再び好きな男の子の家に行き、入れてもらえないのでガラスを割ってしまうというような話らしい。なかなか内容の濃い作品のようだ。
「泰さん、泰さんにとってヤンキーな女の子ってどんなイメージ?」
突然、ふらりと仕事場に入ってきて問いかけた。
「わたし、髪の毛、赤毛に染めようかなぁ」
「ダメだ」
僕は即座に否定した。役作りをいろいろ考えるのは素晴らしいが、形から入らずまず内面から入って欲しいと思った。劇の中でどんどん変化していくだろう女の子の気持ちを捕まえて欲しいと思った。髪の毛なんかはどうにでもなる。
「あのね」
と言いかけて僕はやめた。ここは自分で考え、自分で悩んだ方がいい。
「つけまつげしよかな。ベージュぽい口紅もいいかも知れない」
娘はヤンキーな女の子を演じるためにまだ形にこだわっている。いいぞいいぞそれでいいのラ。大いに悩んで自分なりの役を演じて欲しい。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-29 22:55 | Trackback | Comments(2)
2012年 01月 28日
今日は午後2時から東京市ヶ谷にあるアルカディア市ヶ谷で「脚本家教室100期記念の会」が開かれた。脚本家教室とは日本脚本家連盟が主催するライターズスクールで一年を前期と後期に分けて脚本家を育成している講座である。従って100期ということは50年間続いてきたことになる。
会場は50年前の開校時の講師から現役の受講者まで老若男女で埋まり大盛況。聞くところによるとこの50年間の受講生は延べ1万人を越えているという。この受講生の中から多くの脚本家が生まれた。
この日、放送脚本特別新人賞の表彰が行われたが100期記念として優秀賞作品は賞金100万円という豪華版で、佐々木月子さん作の「0,05㎜先の楽園(エデン)」という作品に与えられた。
僕も前後期1回づつだがこのライターズスクールで講師をさせていただいている。受講生の多くはドラマ作家を目指しているから、もっぱら講義ではドラマにおけるドキュメンタリー感覚の必要性を軸にしている。ドラマにおけるリアリティとは?今、この時代に生きている実感をドラマに活かして欲しいと思っている。
以前、僕の講義を聴いたという受講生が何人か話しかけてきた。こういう場合、相手が僕を知っていて僕は相手を知らないことがほとんどだ。
「優秀な脚本家は天才的な詐欺師だとおっしゃった言葉を忘れません」
そんなこと言ったけ?改めて講義することの怖さと責任を痛感した。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-28 20:40 | Trackback | Comments(2)
2012年 01月 25日
昨夜は北千住の喫茶店「コバガーデン」で行われた恒例の「CAFE de 落語」を楽しんだ。立川侊志んと立川こしら、立川志ららの三人会だ。オーナーの小林照子さんが5年ほど前から主催していて、もう11回目になるそうだ。照子ママの手料理「落語弁当」に舌鼓を打ちながら落語を楽しんでもらおうというこの試みは毎回、大好評で昨夜も満席状態で盛り上がっていた。
しかも昨夜の「CAFE de 落語」はいつもとひと味違っていた。この三人会のメンバーである立川こしらが昨年、真打ち昇進が内定したお祝いも兼ねていて、こしら師匠の高座が終わると店内にクラッカーが炸裂し、盛大な拍手に包まれてこしら師匠に花束とケーキがプレゼントされた。プレゼンターは照子ママのお孫さん、まだ小学6年生なのに大の落語好きで、特にこしら師匠の大ファンだ。実にアットホームな落語会で、演芸場などで聞く落語とはまた違った雰囲気で楽しかった。
この際、僕もこしら師匠に弟子入りして落語をやりたいと思ったが、日頃、「こしらぁ」と呼び捨てにしている方のカバンを持つのは嫌なので弟子入りは諦めることにした。しかも、あの師匠は人使いが荒そうで、なんのかんのと言っては金を吸い上げそうだ。このコパガーデンの落語会、次回は何時やるのかなぁ。興味のある方は是非足をお運びください。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-25 03:46 | Trackback | Comments(3)
2012年 01月 24日
象グッズを集め出したのはいつ頃からだろうか?僕の名前がタイゾウだから象をシンボルにしようと数年前に象の写真を使った年賀状を出したのが最初だったと思う。今では象の置物や携帯のストラップ、バックのアクセサリー、マウスパットなど身の回りに象グッズがいっぱいだ。象の糞で作ったノートまである。
この象へのこだわりが少しづつ浸透してきて、今、一緒に番組をやっている大好きな中野監督から象マーク入りの名刺入れを頂き大事に使わせていただいている。(これって別に象グッズのプレゼントを要求しているわけではありません)
あの大きな図体に細い眼、ぼってりしたヒップに親近感を覚えるのです。象にはかつてスリランカであわや殺されるかと思った経験があり、あの巨体に秘めた凶暴性も充分に分かっているのですが、象に対する愛情は変わりません。
いつの頃からかカミさんも象グッズを集めはじめ、象のスタンプやアクセサリーやネクタイ、象の珈琲カップなどいずれも安価なものばかりですが
「泰さん、泰さん、今日こんなの見つけちゃった」
と嬉々として掘り出しものとやらを見せてくれます。日頃、無愛想なカミさんですが象グッズを集めることが愛情の証とでも思っているようです。そのうち本物の象を
「泰さん、泰さん、今日こんなの見つけちゃった」
と連れて帰るのではとヒヤヒヤしています。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-24 12:27 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 22日
「渤海国」というのをご存じですか?8世紀~9世紀にかけて中国の東北部から朝鮮半島にかけて存在していた国で、二百年以上、広大かつ強力な国家を築いていた国で日本とも長期に亘って交流がありました。
しかし、日本人で唐や元という国があったことは知っていても、渤海国が存在したことを知っている人が少ないのではないかと思います。今更、古代の歴史のおさらいをするつもりはないのですが、この渤海国がなぜ歴史から忘れ去られてしまったのかについて、上田雄さんという方が講談社文庫の「渤海国の謎」という本の中で面白いことを書いていらっしゃいます。
簡単に言えば渤海国は平和な国で200年間ほとんど戦争らしき戦争をせず、唐や日本に平和的な文化使者を送っていました。だから日本を含む外国の強い関心を引かなかった。歴史に登場する国々は戦争をするから他の国の歴史に登場する。戦争をしない国は忘れ去られる運命にあると言うようなことが書かれていました。
決して戦争せよとおっしゃっているわけじゃありませんが、他国に影響を与えない国は永い歴史の中で淘汰されてしまうということです。
思えば日本も長い間、戦争も戦争状態も経験していません。それは素晴らしいことですが、他の国に文化的、経済的影響を年々、薄めつつあるこの国はやがて渤海国同様に世界史から消えてしまうのかも知れません。いい意味で日本を怒らせると恐いと思わせることが必要ではないでしょうか。
戦争によって歴史は作られるという歴史観が面白いと思いました。タレントでも毒のない影響力のないタレントは消えていきますね。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-22 17:34 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 22日
高校演劇のレベルの高さを再認識させられた一日でした。甲府市で開催された「第47回関東高等学校演劇研究大会」に行ってきました。娘の学校の高等部が関東大会進出を果たしその応援に行ってきたのですが、計4本の演劇を観ることが出来ました。娘の学校は「つっかけ」という生徒が書いた作品ですが舞台装置も極シンプルで衣装も高校生の制服姿で手作り感溢れるコメディドラマですが、回を重ねる事に完成度の高い作品に進化していました。その一方、麻布大学付属淵野辺高等学校の「S20H24」という作品は戦時中、恋人を特攻に送り出し、戻るまで待ち続けているおばあちゃんを演劇部とコーラス部の混成グループがボランティアでひな祭りをしてあげるという設定で、認知症のため自分はまだ昭和20年のままでいるおばあちゃんに合わせて恋人役を演じてあげるというお話ですが舞台美術、衣装、出征兵士を送る大勢の大衆など、アマチュアとは思えない迫力ある舞台でした。さらに神奈川県立大船高等学校の「新釈 姥捨山」はミュージカル仕立てになっており、原作者である深沢七郎のご遺族の了解を数年がかりで得たという作品で、高校レベルをはるかに超えた舞台美術も驚くがそれに負けない演技力、演出力に驚かされた。
なぜ今、楢山節考なのかという疑問は残るが、近頃の軽いノリの小演劇にない見応えある演劇に仕上がっていた。すごいぞ!高校生!
# by minamikawa-taizo | 2012-01-22 00:18 | Trackback | Comments(6)
2012年 01月 21日
本日というか既に昨日の話だが午後4時頃、地下鉄の千代田線に乗った。周りを見回すとなぜか乗客は疲れた表情をしており、これも偶然かも知れないが座っている乗客の半分以上が首をうなだれて居眠りをしていた。その他の乗客も精彩のない暗い顔だ。
こういう情景は本来、深夜とか終電の情景だった。まだ午後4時だよ。この時間はまだ勤め帰りからは早すぎる。若い子が多いのなら受験シーズンでということもあるが、見たところ受験生風の子供は見当たらない。そのまま小田急線に乗り換えたがここでも疲れた顔がいっぱいだ。
「やはり日本人は活力を失っている」
オイオイ突然、そこまで飛躍するかよ。昨日は金曜日で月曜日からの疲れが出る日かも知れないが、それにしても疲れ過ぎている。僕も他の人から見れば「あの爺さん相当疲れているな」と思われているのかも知れない。道を歩いているとショーウィンドーに疲れた爺さんが映っている。よく見ると自分の姿だったりする。野生動物は弱味を見せない。弱味を見せた瞬間、捕食者のターゲットになってしまう。哀れなショーウィンドーの老人を見て僕は気合いを入れ直す。元気よく胸を張って歩き出したら階段で転びそうになった。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-21 03:53 | Trackback | Comments(1)
2012年 01月 20日
昨夜は中国文化芸術センター創立15周年の新年会ディナーショーにご招待されて中国の古典芸能を堪能させていただいた。中でも僕の大好きな変面ショーは何度見ても凄い。首を左右に振ったり、一瞬、後を向いて振り返るとマスクが変わっている。なぜこういうことが出来るのかは中国の国家機密だと司会者が言って笑わせていたが、まさにそう言っても過言ではないほど神秘的な芸だ。
主催者である中国文化芸術センターの代表、程波さんは中国からの帰化人で、この数年来親しくさせていただいている。彼自身も優れたエンターティナーで昨夜は自ら「荒城の月」などの日本の歌を日中双方の言葉で熱唱し、喝采を浴びていた。非常に情感のあるのびやかな歌声で、中国人である彼に改めて日本の歌の素晴らしさを教えられた。
程波さんはこの15年間、日中の文化交流のために頑張ってこられた。中国に関しては
批判することが多い僕だが、彼の活動には敬服している。
明日(21日土曜日)は娘の通う中高一貫校が演劇で関東大会進出を果たし、その応援のために甲府の市民会館に行く。娘の学校の出番は午後2時からだが、この際、その後も残って何本かの高校演劇を鑑賞するつもりでいる。
これは一般に無料で公開されているらしいから、お近くにお住まいの方は是非、足をお運びください。そんなに広い所じゃないから僕の姿を見かけたら声をかけてください。抜け出してお茶でも飲む余裕があります。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-20 09:17 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 18日
「事実は小説より奇なり」
今更、古い言葉を持ち出すほどではないが、このところ二人の女に興味を抱いている。一人はオウム事件の容疑者平田をかくまって17年間も逃亡生活を続けた女だ。名前を偽って整骨院に勤め、鍋ひとつ、ふとん一枚で一人暮らしを演じ続けた女。その17年にも及ぶ逃亡生活を思うだけで胸が苦しくなる。オウム犯罪を許すつもりは毛頭ないが、罪を背負った男と女が息を凝らしてひっそりと都会の片隅で愛を育んでいたという事実は、どんな小説よりもリアリティがあり、かなわないと思う。
そして、もう一人は3件の殺人に6件の結婚詐欺などに問われている女だ。詐欺は認めても殺人は全面的に否認しているらしいが、状況証拠は真っ黒だ。だが女は公判に鮮やかなファッションで現れ、微笑みさえ浮かべて、いわゆる犯罪者につきものの暗い影は微塵もないという。
床屋に置いてあった週刊誌で彼女の結婚詐欺および殺人の手口が書かれていたが、話半分としても天才技である。お世辞にも美人とは言い難い女がネットの出会い系サイトで結婚願望の男をキャッチし、その気にさせていく手練手管は実に絶妙で魅力的だ。小説にすると逆に嘘っぽくなってしまう。きっとサスペンスドラマにすれば超美人の魅力的な女に演じさせなければ説得力を持たないだろう。恐い者見たさでこの女と一度出会ってみたいと思った。どんな顔で、どういう言葉で男をその気にさせるのだろうか。騙された男の中には70代もいるらしい。これまでの手口を見る限り僕が独身男ならコロッと術中にはまっていたことだろう。幸いにして、絶対に騙されないと確信が持てるのは僕には貢ぐだけの金がないということだけに過ぎない
# by minamikawa-taizo | 2012-01-18 18:55 | Trackback | Comments(6)
2012年 01月 17日
知人のプロデューサーからこのドキュメンタリーを観て欲しいと昨年NHKで放送された「北極圏に生きる~日本人イヌイット1年の記録~」を拝見した。イヌイットとして苛酷な北極に移住し、今は三代目の孫もいる、日本人祖父を持つ持つ家族、一年の記録だ。プロデューサー氏が絶賛するだけになるほど秀逸なドキュメンタリーだ。
取材班は息子にビデオカメラを託して5月頃から翌年の5月頃までのイヌイットの暮らしをぶりを記録してもらい、太陽が姿を消し、長い暗闇の時期を経て、再び姿を現すまでを淡々と追っている。
彼らはアッパリアスという渡り鳥を手網で採集する。孫の少年は父親から始めてアッパリアスを獲ることを許されるがうまく獲れない。彼らは年間30頭のジャコウ牛を捕獲する権利が与えられているが、その規制のためジャコウ牛が増えすぎ餌が少なくなり、そのためやせ細って、一頭から取れる肉の量が減少している。
夏は魚やムール貝を捕って過ごす。絶滅危惧種のイッカクの漁も許され(おそらく制限付きで)その凍った海に穴をあけて網を仕掛け、息継ぎに現れるイッカクを捕獲するシーンは圧巻である。
だが、確かに自然環境は厳しいが競争相手が少ないためか暮らしぶりは豊かだ。家電製品は最新のものが揃っており、おそらく全室暖房なのだろう。子供たちは冬場でも家の中を裸で飛び回っている。
彼らがジャコウ牛の猟やイッカクの漁などでどの程度の収入を得、彼らの暮らしぶりはイヌイットの平均的暮らしぶりなのか?恵まれた家族なのか?客観的な状況が見えず、全体的には苛酷な環境に生きるイヌイット=貧しいというイメージで作られているのが残念だった。これは苛酷な自然にもかかわらず逞しく豊かに生きるイヌイットのドキュメンタリーだと思った。そして少年は一年後網で見事にアッパリアスを捕獲できるようになる。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-17 02:41 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 16日
内閣改造にもかかわらず野田政権の支持率がまた下がった。一時的には少し上がると思っていたが世論の目は厳しかった。不退転の決意で社会保障制度の改革と消費税のアップを訴える野田総理だが、公務員改革をお飾りにしつつも、消費税に関しては具体的なのに議員定数や公務員の給与引き下げに関しては言葉だけが踊っている。こんなまやかしで国民が納得すると思っているのだろうか。
国民が嫌がることをこの国の将来のためにあえて火中の栗を拾うという姿勢をさかんにアピールしているが、結局、消費税アップしか見えてこない以上、野田内閣の支持率アップは望めない。
案の定、田中防衛相はNHKの番組で無知をさらけ出した。この国に今ある危機を政治家たちが自覚していると思えない。僕は今、明治4年の岩倉使節団をドキュメンタリー企画として準備中だが、文明開化期の日本人は政治家も国民も誇りと気概に満ちていた。
岩倉具視、大久保利通、木戸孝充、伊藤博文、それぞれ一癖も二癖もある連中だが、彼らは明治政府の中枢を担う政治家にもかかわらず、なんと1年9ヶ月も日本を留守番政府に任せて、文明の先進国を体感視察を敢行したのである。
当時でさえも言われたことだが今なら「無駄遣い」という嵐のような批判を浴び、彼らの政治家生命は絶たれていまうことだろう。
しかし、列強による植民地化を免れて、見る見る内にアジアの大国として成長した日本の基礎を作ったのは岩倉使節団の御一行様だった。
この明治の政治家たちの生き様を見ていると、野田内閣なんぞは町内会レベルに思えてくる。そして、この貧弱な国会議員を粗製濫造している責任は僕も含めて有権者にある。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-16 07:55 | Trackback | Comments(5)
2012年 01月 15日
毎月、東京のライブハウス、四谷コタンで行われている「落語会」は放送作家で、昨年亡くなった立川談志さんの弟子である奥山侊伸さんこと、立川侊志んと同じく孫弟子の立川こしらと立川しららの三人が中心で、時々、オオタスセリやせんだみつおなどが飛び入りしている。
新年最初の落語会に小さな異変があった。なんと昨年、談志師匠があの世に旅立つ前に置き土産のように立川こしらを真打ちにしたため、今年からこしら師匠がトリを勤めることになった。
こしらの直接の師匠は奥山侊伸さんだ。放送作家の卵として侊伸さんに弟子入りしていたこしらが侊伸さんの口利きで立川流に入門し、そのこしらが真打ちになったために落語界での立場が逆転してしまったのだ。
このコタンの落語会では永年、侊志んさんがトリを取ってきたため、何となくお尻がムズムズする感じだったが、こしら師匠、熱演で客席を爆笑させていた。
よくよく聞けば、昨年、こしらは真打ちになったものの、真打ち披露の前に談志師匠が逝ってしまったので、宙ぶらりんとなり、今は「真打ち見習い」というような立場らしい。
(何なんだ?これは?)従って想像するにこしら師匠は真打ちでありながら真打ちにあらず、ギャラも立場も限りなく二つ目のままでいるのではないか。それをせめてコタンの落語会ではこしらにトリをやらせてやりたいと言う奥山さんの配慮を感じた。僕の一方的な感じだったらごめんなさい。
この日、客席には講談の神田陽子師匠もいらっしゃっていて、侊志んさんが談志師匠の得意だった「あくび指南」を演じたあと立派な花束をプレゼントされて嬉しそうだった。やはりコタン落語会の主役は立川侊志んさんだ。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-15 00:28 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 14日
野田総理からの電話を待つ人の良さそうなおじさんの姿があった。防衛大臣沖縄担当相に就任した田中直樹さんの姿である。ソワソワと落ち着きがなく、立ったり座ったり、何も入ってない引き出しを開けたり、閉めたり、鏡で髪の乱れをチェックしたり、やっと大臣を拝命する緊張と喜びを隠さない。
正直な人なんだろうな。いい人なんだろうなと思う。思うがこの国にとっって最も重要な防衛および沖縄問題をこのソワソワおじさんに託していいのかと言う不安を感じざるを得なかった。これから自分が受けてたつ重責を考えればドンと座って腕を組み瞑想するぐらいの度量を見せて欲しかった。
この人への任命で野田内閣は沖縄にはひたすら平身低頭で、のらりくらりその間、アメリカとの約束に既成事実を重ねていく腹であることが透けて見えた。二度までも防衛のド素人をこの国の防衛の顔にした野田総理は、この時点で沖縄県民と日本の安全を棚上げしてしまった。
改造内閣はお多福飴どこを切っても同じ顔。顔は人生の履歴書である。野田さんも田中さんも、自民党総裁の谷垣さんも残念ながらこの国の修羅場を乗り越える顔ではない。今回の改造劇の主役となった岡田さんは面構えは今回の閣僚の中ではましな方だが、柔軟性のないロボット顔だ。
防衛は信念、外交は駆け引き、総理はカリスマと思っている僕は新しい内閣の顔ぶれにただただ溜息が出るばかりだ。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-14 11:58 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 13日
広島刑務所を脱走した殺人未遂の中国人、李国林容疑者が13日の午前8時現在まだ捕まっていない。最新のニュースでは脱走直後、付近のマンションに侵入し、ビールと飯を食って服を着替えて出て行ったという情報もある。
この男、プロの窃盗グループだったと言うから、マンションなどは外見で留守かどうかを判断出来たに違いない。
このところ犯人を取り逃がしたり、犯人が名乗り出てもイタズラだと思って追い返したりと気のせいか警察の凡ミスが目立つ。調べたわけじゃないがその一方で警察の捜査によって重要事件が解決という話があまり聞かれない。警察力があまり強くなりすぎるのもよくないが、このところ組織のたがが緩んでいると思えてならない。逆に言えば刑事も巡査も公務員的な組織人間になってしまっているのかも知れない。大学出の経験の浅いキャリヤ組が指揮を取り、犯人逮捕より組織のルールが優先されているのではないか?
かつては一匹狼的な刑事が自らの信念と経験で犯人逮捕につながったというケースがあったと思うが、今やそんな刑事はサスペンスドラマだけになってしまったようだ。
人権やプラバシー保護という風潮が捜査を難しくしている現実もある。罪のない一般人の人権やプライバシー侵害は避けねばならないが、容疑者まで配慮する必要があるのだろうか?我々は空港などでハイジャック防止のために身体チェックを受ける。時にはベルトや靴まで脱がされることがある。今回も犯人確保のためにはボディチェックや私有地の無断捜索ぐらいのことはやむを得ない。逃走中の李は窃盗常習犯だ。脱走直後、近くのマンションに侵入したことが事実なら、また逃走中に他の家が狙われるだろう。李に今必要なものは金と帽子またはカツラ、追う側ではなく追われる側になればむやみやたらの人海戦術よりは犯人に近づけるかも知れない。殺人未遂までした李、人質を取って立て籠もりなんてことにならねばいいが…
# by minamikawa-taizo | 2012-01-13 08:39 | Trackback | Comments(1)
2012年 01月 12日
僕は酒が飲めない。つまり下戸である。昨日、行われた脚本家連盟の新年会でも僕が飲めないことを意外がられた。
爺さんは奈良漬けで病院に担ぎ込まれ、父親はオチョコ一杯の酒で病院行き、僕はビールをコップ一杯飲んでも、その場で昏睡してしまう程度に大きく進歩した。
酒を飲めないことで得をした記憶はほとんどない。付き合い程度に飲めたらなぁと思う。最近、ノンアルコールビールとやらが出回っていて、どのメーカーも売り上げを伸ばしているようだ。
これがあれば宴席でジュースやウーロン茶という無粋なことをしなくて済むから我々下戸にはどうしても飲まなきゃ格好がつかない時は重宝している。
しかし、「ノンアルコールビール」と 注文するは嫌なので「キリンフリー」とか「スーパークリア」などと指定するのだが、大抵は「ノンアルコールビールですね?」と念を押されてしまう。大きな声で念を押すなっていうの!
今度アサヒから出るノンアルコールビール「ドライフリー」は本物?のスーパードライとデザインがそっくりなので、これなら誤魔化せると思っていたら、これが問題になっているんだとか。
つまり誤飲を招いたり、意図せぬ飲酒運転につながるというのだ。確かに未成年がノンアルコールと間違えて、あるいは間違えたふりをしてスーパードライを飲むこともある。
車を運転するためわざわざノンアルコールを飲んでいたつもりが、外観が似ているのでついついアルコール入りのビールを飲んでしまったという輩が出るかも知れない。
やはり当面は「車だからノンアルコールビールで」と注文するしかないか。
それにしても酒飲みが運転のためにノンアルコールビールで飲んだつもりになるのも、どこかわびしげだ。その内、酔っ払っても一杯でスキッと酔いが覚めるビールなんてのが出るかもね。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-12 02:38 | Trackback | Comments(4)
2012年 01月 10日
どうやら風邪を引いたらしい。食欲はあるし仕事も普通にしているが、水鼻が出て、時々、セキをして、時々、クシャミをする。
こういうのは「どうやら風邪を引いたらいい」と思っているうちに「どうやら風邪を引いていたらしい」に変わり、そのうち「今年はまだ風邪も引かず」に変わってしまう。
ようするに忘れぽいのだ。風邪を引いたことを忘れるぐらいならいいのだが、最近は人の名前も、昨夜は何を食べたのかも忘れがちだ。
老化現象と言ってしまえばそれまでだが、実はこの忘れっぽさは若い頃から忘れっぽくて、いつの頃から忘れっぽくなったのかも覚えていないほどだ。
この忘れっぽさを分析して見ると、一種の自己防衛だと思った。脳味噌の許容量が少ないので貯蔵する必要のないものはみんな削除してしまっているらしい。
終わった仕事は終わった瞬間に忘れている。必要ならその時の原稿や資料を読み直せば思い出すから大丈夫なのだ。
ところが酷いときにはどういう仕事をしたかも忘れているから始末におえない。この「おえない 」という言葉は「終えない」だったか「負えない」だったか「逐えない」だったか…漢字を忘れるのは今に始まったことではないが、本日のところは風邪のせいにしておこう。
さきほどから1月16日に誰かと何かを約束したのだが、それがどうしても思い出せない。このところ葬儀が相継いでいるので、ひょっとしたら誰かの葬儀?そんなことあるわけないか。
この間から日本の総理大臣の名前を思い出せないでいるが、これは風邪のせいではない。僕の脳味噌が一早く削除したに違いない。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-10 05:21 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 08日
成人式が来る度にかつて取材したアフリカ・セネガルの奥地に住むバサリ族の奇妙な成人式を思い出す。
バサリ族の少年たちは生まれてから14歳になるまで名前をつけてもらえず、それぞれ長男(チャラ)とか次男(タマ)としか呼ばれない。それでどのようにして区別するかと言えばジンジャーさんちのチャラという風に呼ばれる。
彼らは14歳になって苛酷な成人式を終えて、やっと一人前の大人として認められ、晴れて名前をもらうことが出来る。
その成人式たるや26歳になったオパルクと呼ばれる青年たちが前夜から聖なる山に籠もって精霊の力を授かり、翌日の成人式の朝、太鼓を打ち鳴らし、足を踏み固めながら下山、待っていた成人式を向かえる少年たちと闘い、勇気を持って闘った少年は成人の第一段階をクリアーする。
昔は怪我人続出だったそうだが、僕が取材した時は棍棒で叩かれ足を怪我した少年がいた程度だった。
少年たちはその後山奥の洞窟につれていかれ、そこで外界とのつながりを断って7日間バサリの掟や農作業のノウハウを叩き込まれる。そして、そのあとおよそ一ヶ月間、
「笑っても話しても、後を振り返ってもいけない」
というような厳しい掟の中で自給自足の暮らしを強いられることになる。
なぜこれほど苛酷な儀式で成人させなければならないのか?厳しい環境と、少数民族ゆえに強くないと生き残れないからだ。
成人式で大騒ぎしている日本の若者たちを見ていると、バサリ族ほどでなくとも彼らに「大人になる意味」を知らしめる何らかの試練が必要に思えてならない。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-08 21:35 | Trackback | Comments(2)
2012年 01月 07日
こういうニュースを見た。
『国立社会保障・人口問題研究所が18~34歳の未婚者を対象に実施した調査によると、「交際している異性がいない」と答えた人は男性の61%余りを占め、女性は約50%だった。さらに、交際相手のいない男女のうち45%が、異性との交際を特に望んでいないと答えた。また、30代後半の未婚男女の4人に1人は、セックスの経験がないことが分かった』また『日本家族計画協会による調査では、16~19歳の若者のうち、セックスに「関心がない」「嫌悪感がある」と答えた男性は36%、女性は59%に達した』というニュースもある。
そして以前、見たニュースでは日本人男性の精子数が格段に減少しているという報告も
あった。これらは「やはり草食系男子が増えているんだな」で終わってしまいそうだが、これは重大な社会問題だ。日本人の存続の危機と言ってもいい。娘が通う中学校でもそのまま女装させれば女に子としか思えない男子生徒が多い。話し方も話す内容も男女の差は
ほとんどない。クラブ活動で中学生と一緒に活動する高校男子を見てもまるで兄妹のような振る舞いだ。
僕は中学1年生の頃にオナニーを覚えたが、この可愛さが残る高校生たちはオナニーを知っているのかとさえ思ってしまう。リビドーのコントロールが彼らの重大な問題でなくなっていることは確かだ。草食系などと言って放置しておいていいのかと、青春時代に満たされない性に悩んだおじさんは大いに憂うのである。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-07 20:43 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 06日
東京都知事石原慎太郎さんが自ら司会を務める東京MXテレビの番組で、地震学者から直接聞いた話として関東直下型の大地震と東海沖地震の発生に言及している。
この情報は東北大震災以後、度々、耳にしているから、さほど目新しいものではない。しかし、当初、地震学者の話では30年以内に起こる可能性という情報だったが、それが10年以内になり、最近では1年以内という人もいる。こうした巨大地震情報が日本の首都を預かる東京都知事から発せられたのは無視出来ない。
どうやらその瞬間が刻々と迫っていることは間違いなさそうだ。おそらく東京近辺に住む人たちは漠然とした不安を感じていることだろう。しかし、多くの人はたとえ大地震が発生しても自分は死なないと思っているようだ。いつの何時何分に起こるのか分かっていれば対処しようもあるが、それが分からない以上、10年内も1年内も大差ない。我々庶民はケセラ・セラでいるしかない。防災グッズを備えておくぐらいが関の山だ。
本当に1年以内という情報が確かならば国も東京都も手の打ちようがない。東日本大震災の復興もままならない時に、関東に大震災が発生すればこの国は壊滅状態になる。それほど重大なことを発言する地震学者は「自分は警告した」という実績を残したつもりなのか?本当にそんな危険が迫っているなら、密かに地震連絡協議会を招集して統一的な見解を出すべきだ。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-06 19:47 | Trackback | Comments(0)
2012年 01月 04日
田原総一郎さんから年賀状を頂いた。偶然、元旦深夜にテレビ東京で「田原総一郎の遺言」という番組をやっていたのを見ていたので懐かしく思った。番組は40年も前に田原さんがテレビ東京(当時は東京12チャンネル)のディレクター時代に手がけた「ドキュメンタリー青春」をダイジェストで数本、紹介されていた。僕も駆け出し時代にこの番組を数本、構成者としてお手伝いさせていただき、僕自身も一度、「ドキュメンタリー青春」の素材となった。タイトルはなぜか「英雄待望時代」演劇をやりながら「ハッピーシェルター商会」なるものを立ち上げ、防空壕や藁人形をイベントとして売っていた僕が田原さんの感性に引っかかったのだが、その内容はほとんど記憶にない。
一週間ぐらいの取材期間中、毎朝10時に僕のアパートにやってきた田原さんが深夜まで僕に密着されていたのを覚えている。取材相手を追い込んで、本音を吐き出させるというのが田原さん流だった。
番組ではゲストに映画監督の原一男さんが出演されていた。懐かしい人だ。原さんの処女作「極私的エロス・恋歌1974」のパンフレットに僕と田原さんが寄稿している。
この作品は原さんが元妻をドキュメントしたもので、出産シーンをぼかしもなく真正面から撮影したシーンが話題になった。
僕は「男は女の生に対してどこまでかかわることが可能なのか?」という長ったらしいサブタイトルで書いている。読み返して見るとかなり厳しい批評である。よくもこんな批判的な文章をパンフレットに掲載したものだと思うが、それを平気で掲載した原一男という男も只者ではない。
当時、田原さんは連合赤軍の永田洋子をドキュメンタリーにした。獄中にいるので撮影出来ないから、ウーマンリブのリーダーとの往復書簡で構成していた。僕も獄中の永田洋子に面会した記憶がある。それが田原さんのドキュメンタリーだったかどうかは記憶にない。何しろ40年前のことだ。
最近、1970年代がメディアによく登場する。無茶苦茶だったが若者が熱かったあの頃、僕もその頃の熱気からまだ抜け出せないでいる。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-04 22:02 | Trackback | Comments(4)
2012年 01月 04日
オウム事件の平田容疑者が本部の正面玄関前で警戒中の機動隊員に「平田です。出頭しました」と名乗り出たが、隊員は本人だと気づかず、いたずらだと思って近くの丸の内署か交番に行くように」と言って見逃した出来事はたんなる警官のミスではすまされない。
その時、平田容疑者は「特別手配なんですけど」とまで言ったにも関わらず、信じてもらえなかったという。もしも平田容疑者が途中で気が変わって再び逃亡していたらと思うと空恐ろしさを感じる。髪は茶色に染めていたそうだが整形もしていない。
よく駅や病院などで指名手配の写真をみる。平田容疑者もおなじみの顔だ。この顔に気づかず、しかも「特別手配なんですけど」と名乗り出ていながら、気づかれないなんて、これでは今、全国で逃亡中の指名手配犯たちは安堵して胸をなで下ろしているに違いない。 僕も人の顔を覚えるのは苦手だが、町で見かけて誰と気づくほどの人は相当な有名人に違いない。先日、市川森一さんの葬儀でも多くの有名人が弔問にいらっしゃったが、テレビでよく見る俳優さんでも、ノーメイクで喪服姿だとすれ違うだけではまず分からない。 オウムの平田容疑者は特別やつれた様子もなく、服装もこざっぱりして、十数万円の現金を持っていたというではないか。実に優雅な逃亡生活だ。この際、あの特別手配書のあり方を再考すべきではないか?ネット公開で犯罪当時の顔と最新のイメージ、整形イメージ、出身地をはじめその容疑者の様々な情報を可能な限り公表するぐらいのことをして欲しいね。もちろん、そこまでやっても検挙率が上がるかどうかは分からないけどね。
僕はこの十年ぐらいの間に二度ほどヒゲを剃ったり生やしたりしている。別に指名手配から逃れるためではない。しかし、ヒゲを生やしている今、ほとんどの人はヒゲを生やしていない時の僕を覚えていない。もしも、僕が指名手配になるようなことがあれば逃げ切れるような気がしてきた。
「南川です。出頭してきました」
「徘徊老人は区役所の福祉課へ」
# by minamikawa-taizo | 2012-01-04 00:14 | Trackback | Comments(2)
2012年 01月 03日
年内の仕事を終えてつい先ほど年賀状を投函してやっと新年を迎えた。
「明けましておめでとうございます」
今日から二日間は完全な正月休みとなりそうだ。仕事場兼寝室からリビングに降りると娘とカミさんがテレビのバラエティ番組でコロッケのモノマネを見ながら何やらゲラゲラと笑っている。
ここでは世間と同じお正月が進行中。東北大震災の被災者たちがどんな正月を送れているのかとか、イランのミサイル発射実験は世界情勢にどのような影響を与えるのかというようなこととは全く関係なし。昨日は震度4の地震があったが、このリビングには何の不安もない。
「何がそんなに面白いのか」
と30分ほど珈琲を飲みながら、バラエティ番組に付き合う。何だか笑わないと一人だけ正月から取り残されたようなので、一緒になって笑うことにした。昔、バラエティ番組を構成していたことを思い出した。タレントの顔ぶれがすっかり変わっている。娘に
「これ誰?」と聞いたら「○○○を知らないの?すごく売れているよ」と得意げに教えてくれた。
僕はすぐに忘れてしまった。いいんだ。半年か一年もすればほとんど消えてしまうから。その頃まで人気を保っている芸人がいたら覚えればいい。
「これが幸せな家族って言うんだろうな」
僕は緊張感の欠片もない家族の笑顔を見ながら、何だか嘘っぽい幸せの瞬間を感じた。まあ、どこの家族も似たり寄ったりなんだろうな。
「今夜、風呂に入るからね」
と言ったら、娘が
「泰さん、この頃お風呂に入る回数増えたね。前は4日に1回ぐらいだったのに」
という。カミさんが横やりを入れて
「今日、入るからねと言って入らない時があるから」
娘はおおいに納得して頷いている。
バカヤロウ!そんなことあるもんか!僕は翌日出かける時と、正月は風呂に入る。年末年始は出かける用事がなかったから少々、さぼってはいたが…今夜はじっくりと入浴して一年の汗を流すことにするか。
一足先に入浴する娘がブラジャーをヒラヒラさせて
「泰さん、これ買ったの。またサイズがアップしたんだよ」
「小さくなったブラはどうするんだ?」
「捨てるに決まってんじゃない。前は私がお古をもらっていたけど、もう合わないから」 とカミさんが口を挟む。ここには原発も地震もアメリカも中国も北朝鮮もない。あるのは何だか嘘っぽい平和な風景だけだ。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-03 00:49 | Trackback | Comments(4)
2012年 01月 01日
2011年13月1日。仕事でもプライベートでも僕の中ではまだ新年を迎えられないでいる。昨日は今日の続き、今日は明日への続きだ。
従って「あけましておめでとう」の言葉はちょっとお預けさせてください。東日本大震災の影響で今年は「おめでとう」とか「謹賀新年」を遠慮する人がいるそうだが、僕はそんな高尚な話ではない。たんにズルズルとだらしなく2011年を引きづっているだけなのだ。年内に終わらせようとしたことがまだ終わっていないだけだ。間もなく郵便ポストに年賀が届くことだろう。年々、減り始めてはいるがそれでも
「これが札束だったらなぁ」
と思う程度には届く。そして、例年で言えば僕が出してない所から届いたりして、慌てて年賀を書くはめになる。そこで好むと好まざると「おめでとう」を言わされることになるのだが、年賀が届くまでは2011年でいることにしよう。人様よりワンテンポずれることになるが、どうせ世の中の動きとずれっぱなしの僕だ。数時間、時間がずれたっていいじゃないか。
どこぞの国ではまだ2011年なんだし。慌てて新年を迎えることもない。このままどんどんずれて8月頃に新年を迎えることになったらどうしよう。そんなことはないか。
# by minamikawa-taizo | 2012-01-01 07:32 | Trackback | Comments(0)
2011年 12月 31日
今朝の朝日新聞は一面中央に日本の財政破綻を救うために消費税アップの必要性を論じて野田政権の決定をバックアップしている。しかし、ちょっと待て。各種の世論調査を見ても、国民は消費税アップには一定の理解をしめしつつも、その前に国会議員の定数削減や公務員の給料引き下げなどの努力をすべきじゃないのと言っていると思うのだが、朝日はそのことに一切触れず、ただ消費税を上げることの必要性だけを訴えている。
財政破綻=増税。実に分かりやすい図式ではある。数式的発想しか出来ない財務省がこの子供でも分かる単純な算数を主張し、野田政権がその財務省の言うままにごり押ししている図式が浮かび上がる。選挙での不利を覚悟の上で消費税アップに不退転で挑む野田総理というわけだが、その前にやるべきことをやらないで増税だけを推進するのはとても国民目線とは言えない。
自分の国が破綻していいと思う国民はいない。足りないから増やすという短絡にノーと言っているのだ。自らの足を切り落として生きるタコになって欲しいと言っているのだ。そういう勇気も気概も野田総理から感じられない。野田さんでは2012年を乗り切れまい。即刻、変えるべきだと思うが、そういうと必ず「日本の総理がコロコロ替わっていいのか」と言う一見正論が出てくる。そんな理由のためにダメな総理をそのままでいいのかと言いたくなる。総理がコロコロ替わるのは多数派を占めた党首が総理になるという制度から生じる矛盾だ。党内バランスから生まれる総理は必ずしも総理として有能だとは限らない。異論・反論、多々あろうが2011年、僕の最後屁のぼやきとして読み流してください。
# by minamikawa-taizo | 2011-12-31 14:39 | Trackback | Comments(4)
2011年 12月 29日
昨日、午前11時から午後9時頃まで30分の昼食時間を除いて膨大な量の東日本大震災の映像を見た。これまでニュースや特集などで悲惨な被害の状況を見てはきたが、こうしてまとめて10時間以上、震災や津波の映像を見ると改めて、そのあまりにも壮絶さに打ちのめされた。
「あの板切れにしがみついて津波に押し流されて行った人は助かったのだろうか」
「あの流される船の上にいた人は?」
そこには放送では使われなかった映像が克明に記録されていた。阪神大震災の時より違っていたのはホームビデオや携帯のビデオ機能を使った個人撮影の映像が多くあったことだ。そのため、テレビカメラでは不可能だった詳細な映像がより多く遺されることになった。
これらの悲惨な映像の何を残し、何を捨てるかは非常に難しい。観る人によっては思い出したくもない映像かもしれない。しかし、忘れ去られては困る出来事でもある。元の映像はそのまま資料としてはのこるだろうが、それを一般の人が目にする機会はまずない。その映像が記録として残されることになった。記憶は未来への遺産である。この国に起こった大災害の記憶を未来に伝えたい。東日本大震災に何も出来なかったが、膨大な映像記録を整理して、数時間のDVDにまとめる仕事に関われたことが嬉しい。
# by minamikawa-taizo | 2011-12-29 23:37 | Trackback | Comments(0)
2011年 12月 26日
娘がクリスマスプレゼントに本をくれた。谷川流(ながる)作「涼宮ハルヒの消失」という小説だ。手紙が添えられていて
「これは例のラノベというヤツです。涼宮ハルヒの憂鬱の続編…私も読んだことがないので読み終わったらかして。まあこれを機会に若い思考を手に入れて、ぜひぜひ脳を(脳年齢)を若返らせてね♪
ざつな手紙ですみません。最後に簡単な人物関係図をかきました」
と書かれ、SOS団というグループがあって、団長がハルヒという少女で、その仲間に超能力者や宇宙人や未来人がいるらしい。
この素敵なプレゼントは娘が読んでいたSF短編集「不思議の扉」という本を借りて読んだら、その中に「涼宮ハルヒの憂鬱」というのがあり、
「面白かった」
とほめたら、こういうことになった。そのことを日記に書いたら常連のコメンテーターさんが
「娘さんとお読みになるなら」
と上記のラノべやSFアニメを推薦していただき、それを娘に見せたことから今回のプレゼントに発展した。
この正月休みの間に「涼宮ハルヒの消失」を読もうと思う。表紙をめくると数頁に渡って主人公ハルヒのかわいい女の子のイラストが描かれている。少し照れくさい。もし電車内で「涼宮ハルヒの消失」を読んでいる僕を見つけても決してロリコンなんぞではありませんから誤解のないように。
# by minamikawa-taizo | 2011-12-26 18:23 | Trackback | Comments(6)
2011年 12月 25日
「明治維新」とは何だったのか? 僕は今、明治4年の岩倉使節団に関する様々な著作がある作家、泉三郎氏と共に岩倉使節団が訪ねた米欧10カ国の足跡を辿る紀行ドキュメントを企画している。
なにしろ明治維新が始まって間もない時期に岩倉具視を団長に大久保利通、木戸孝充、伊藤博文という時の政府首脳が総勢107人もの随行者を引きつれて、1年10ヶ月もの
長期間、日本を留守にして世界の先進国を旅しているのだ。
いわば今で言う内閣の中心人物たちが長期間、国政を留守番政府に任せて外遊していたことになる。
太平の眠りから覚めて文明開化という課題を背負った彼らはアメリカやイギリス、フランス、ドイツなどの進んだ文明を目の当たりにして、何を感じ、何を思ったのか?
体制の転換と中央官制・法制・宮廷・身分制・地方行政・金融・流通・産業・経済・教育・外交・宗教政策など多岐に及ぶ改革の責任を負う岩倉たちは西欧文明に何を学んだのか?行く先々で熱烈な大歓迎を受け、圧倒的な近代文明と国力の差を見せつけられた一行は素朴な感嘆とともに、しっかりと個々の国が抱える矛盾点、陰の部分も把握していることに驚かされる。
大きな失敗(不平等条約の改訂交渉)もした。
「条約を結び損ない 金取られ、世間に対し なんといわくら」
と揶揄された使節団だったが、彼らが米欧で学んだことが明治という時代の礎になったことは間違いない。
そして、何より日本という国を背負って旅をする岩倉たちに日本人の気骨が溢れていた。
諸外国に一歩も卑下せず堂々と対した使節団だったからこそ、是非はともかく日本は短期間に列強と吾する強国となっていくのだ。
今、自信と誇りを忘れたかに見える日本人に、この明治を作った男たちの気概を伝えたい。今の日本の出発点は明治維新にありと思っている。明治維新を知ることが今の閉塞したこの国を活性化させる鍵になると思うのだ。
、
# by minamikawa-taizo | 2011-12-25 16:07 | Trackback | Comments(2)
2011年 12月 25日
北朝鮮は金正恩の母親、高英姫が在日朝鮮人だったことを国家機密にしたらしい。この国家機密は最高機密とされ、口外した者は厳罰に処されるという。
母親が在日朝鮮人であることは金正恩の神格化の妨げになると判断したようだ。
かつてソ連時代に
「フルシチョフはバカだ」
と言った国民が二つの罪で逮捕されたというジョークを思い出した。二つの罪、すなわち国家元首を侮辱した罪とソ連の重大機密を漏らした罪と言うわけだ。
金正恩の母親が在日朝鮮人だったという歴然とした事実は最早、消し去りようがない金正日死亡と同様の事実だ。
それを最高機密にするなんて、きっとジョークに違いないと思ったら、大真面目らしいから笑ってしまう。
この最高機密を知る日本の朝鮮総連も危険団体として格下げになるようだが、彼らは口を閉ざされてしまうのだろうか。まさか
「金正恩の母親、高英姫は在日朝鮮人というのは間違いでした」
なんてことを言わされるんじゃないだろうな。
気になるのはマカオにいる長兄、金正男だ。あの日本に偽パスポートで入国して送り返されたことが原因で、父親に見放されたと言われているが、その後の言動を知ると、堂々とインタビューに答えたり、「世襲反対」などという危ない発言もしている。今、かなりヤバイ立場にあるのではないか?
また拉致を仕掛けた金正日が死んだことで、拉致問題が好転すると期待している評論家もいるが、金正日体制にすがるしかない金正恩が父親を否定するような行動は取らないと思う。力には力を!ああいう国は軍事力以外のあらゆる力を駆使して、拉致被害者を連れ戻すしかないのだが、この国の政府はへっぴり腰だ。
# by minamikawa-taizo | 2011-12-25 00:16 | Trackback | Comments(0)
2011年 12月 23日
気になるサスペンスドラマは録画しておいて、時間のある時に拝見する。何と言っても「相棒」が最もお気に入りだが、最近はちょっと右京さん、お疲れ気味のようだ。
その他のサスペンスは粗探しが楽しみで見ている。時々、自分が犯人になったつもりで、主人公の刑事や探偵の追及をどう交わす方法を考えながら観ると、半分ぐらいは逮捕されずに済んでしまう。たんなる刑事の推測だけで罪を認めてしまう犯人、たいした証拠でも証人でもないのに自白してしまう犯人。しかも、ドラマの前半はアリバイや、動機がなくふてぶてしく刑事に対していたのに、ドラマのクライマックスではいとも簡単に堕ちてしまう。
時刻表トリックのサスペンスも相変わらず多いが、こんなサスペンスが成り立つのは日本だけではないかと思ってしまう。列車時刻があてにならない国ではこの手の時刻表トリックは成り立たない。
発着時間が比較的正確な日本でも、そんな時刻表通りに行くわけがないと思ってしまう。僕が犯罪者なら、ひょっとすると狂うかも知れない時刻表なんぞで犯罪計画を立てたりしない。僕がよく利用する小田急線なんかは二日に一度は遅延してるしね。
まあ、娯楽だからいいんだけれどサスペンスは視聴者をうまく騙してくれる作品を期待したいが、誤魔化しや嘘、段取り的展開があまりに目立つと、最後まで観るのがバカバカしくなってしまう。
サスペンスに入るのかどうかは疑問だが、高視聴率を稼ぎ出した「家政婦のミタ」は結局、崩壊寸前の家族を救った心温まるホームドラマ風で終わったが、そうなるとあの必要なものがすぐに出てくる魔法のバッグの謎はどうなるんだろう?ま、いいか。
# by minamikawa-taizo | 2011-12-23 22:45 | Trackback | Comments(1)
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