ウルトラマンを書いた男 金城哲夫 /
2010年 10月 18日
実はみっともない話でOAは録画に失敗し、再放送は念のため知人に頼んで録画してもらったのだが、これが何故か我がPCでは再生してくれない。そこでざんぶろんぞさんがDVDを見る方法を知らせてくれて、その上、直接、録画DVDを送ってくださったというわけだ。ざんぶろんぞさん改めてありがとう。
結局、教えていただいた方法で知人のDVDを見ることが出来たのだが、せっかく送ってくださったのだからとざんぶろんぞさんの修正版も拝見した。
金城哲夫とは知る人ぞ知るウルトラマンを円谷プロの円谷英二氏とともに創った作家である。
番組では沖縄出身の金城が沖縄と本土の橋渡し役を果たそうと、ウルトラマンの脚本中に反戦や、沖縄の心を盛り込んだことや、沖縄に戻ってからも島を舞台に創作活動を続けたが、若干37歳で夭折してしまった熱い人生を追っている。
正直に言って「ウルトラマンシリーズ」を一本も見たことがない僕は、そのウルトラマンを創った男と言われてもピンと来なかった。
親しくしている脚本家の市川森一さんや、今は亡き佐々木守さんと言った一流の脚本家もウルトラマンを書いていらしゃったのは知っていた。失礼ながら
「何故、これほどの作家がウルトラマンなんか書いているんだ?」
なんてウルトラマン研究をなさっているざんぶろんぞさんにぶん殴られそうな認識でしかなかった。
なかったと過去形で書いたが、今はという話ではない。ウルトラマンという番組を見ていない以上、ウルトラマンも金城哲夫も語る資格がないのだ。
だったらウルトラマンを見ればいいのだが、あの着ぐるみを着て、奇想天外な怪獣が登場する活劇ドラマは苦手である。仮面ライダーもゴジラもキングコングも苦手である。
SFは結構好きな方でそれなりには観ているが、ウルトラマンやゴジラはSFと思えないのだ。現代に蘇った恐竜という設定のゴジラが口から火を吹くだけでもうお手上げである。
と言うわけで、ウルトラマンの作家、金城哲夫のドキュメントを二度も観たのに、感想らしきものを何も言えない自分がいた。何かそれらしいことを言わなければご苦労をお掛けしたざんぶろんぞさんに申し訳ないと思いつつ、
「料理屋を経営する両親の経済力に助けられて、最後には映画まで作ってしまう金城さんとやらがただうらやましく思ったり、沖縄生まれの彼が自分の作品に沖縄が色濃く反映するのは当たり前ではないか」
などと真に無礼千万な感想しか出て来ないのだ。
ところがである。ところが番組のDVDと一緒に入っていた金城哲夫作、監督作品の映画「吉屋チルー物語」を観てショックを受けた。すべて沖縄の言葉で俳優たちが演じているのだ。
ということはさっぱり理解出来ない。何を言ってるのか分からない。しかし、僕にとっては初めて体験する純粋な沖縄映画だ。沖縄の言葉は難しいのは知っていたが、これほど理解不可能な言語とは思わなかった。
これはまさしく琉球映画で、インド映画やタイ映画を観ているようだった。予算がなく役者も存在感のある役者を使えなかったのだろう。金城哲夫もメガフォンを取るのは初めてだったに違いない。はっきり言って映画としては稚拙だと思った。しかし、それを上回る琉球映画に魅せられた。言葉は分からないのに初めて沖縄が分かった気がした。この言葉が分からなければ沖縄を永久に理解出来ないかも知れないことが分かった気がした。
ざんぶろんぞさん、ごめんなさい。無知蒙昧な僕をさらけ出してしまいました。





