南川泰三の日記です


by minamikawa-taizo
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8㎜フィルムとラジオ番組 /

徹夜明けで「スーパー8」を娘と一緒に観に行った。僕は睡魔と闘いながらの鑑賞だったせいか「詰まらない映画」だと思ったが、娘は「面白かった」という。
 唯一、娘と共通したのはあの本当は善良なエイリアンだ。
「もうあの巨大昆虫みたいなパターンはいい加減にしてといいたいね」
と娘が言う。僕もそう思う。僕はSF映画として観ているから、あのパターン化したエイリアンが出てきただけで、スピルバーグ総監督の天才的な想像力も
「最早これまでか」
と思ってしまう。
 陸軍に捕獲されたエイリアン。地球を攻撃する意図はなく、宇宙船を修理したいだけなのに、陸軍は研究用として秘密基地に監禁し、それに反対した黒人科学者が移送中の列車を破壊してエイリアンを逃がす。
 その様子をたまたま8㎜フィルムでホラー映画を撮っていた子供たちが撮影してしまい、陸軍に追われることになるというお話だ。
そう、スーパー8とは8㎜フィルムのことだが、映画好きな子供たちが8㎜映画制作を通じて恋が芽生えるというストーリーとSFの宇宙人ものの合体だが、どちらもストーリー展開が凡庸すぎる。
 娘は子供たちのドラマが気に入ったようだが、「未知との遭遇」のようなストーリー性も「E・T」のドラマ性も希薄である。

 娘と別れて僕は「ラジオの会」の総会に出席した。
 ラジオの会はラジオ番組の制作者と放送作家の親睦団体として生まれた40年ほどの歴史を持つ。6年前に一度存亡の危機にたったが、僕が世代交代しての存続を訴え、比較的若い世代に引き継がれたが、そのラジオの会が再び存亡の危機に陥っている。
 会員の減少、ラジオ媒体そのものの衰退らが原因だが、現執行部はこの6年間、ラジオ番組のプロフェッショナルたちをゲストに勉強会をやったりと頑張ってきた。
「もう解散したらどうか」
という意見も出た。僕は何とかして存続して欲しい派である。総会のあと懇親会が開かれたが、僕はもうフラフラで辞退させてもらった。
映画「スーパー8」じゃないが昔の8㎜映画が主役になるように、細々でも「ラジオの会」が存続してくれればいつか花を咲かせることもあろうかと思うのだ。
 実は僕のバッグには状況次第で宣伝する機会があればと「グッバイ艶」のチラシを忍ばせていたのだが、出しかけたチラシをそっと引っ込めた。
 昔からの仲間たちが
「南川さん、出版おめでとう!スゴイ評判ですねぇ」
と声をかけてくれたが
「まあまあ…売れているかどうかはまだ未知数でして…」
とモゴモゴ言うのが精一杯だった。経費節約のためにラジオ番組が打ち切りになったり、活躍の場を狭まれているラジオドラマの脚本家たちの前で自慢話はやりにくい。
何とか頑張って欲しい!ラジオ番組、ラジオドラマ!」
by minamikawa-taizo | 2011-06-27 02:03