それははある日突然始まる
2007年 01月 16日
地球温暖化研究最大の権威「IPCC」(気候変動に関する政府間パネル)」によれば近い将来、温暖化による水不足によって世界的な食糧不足が発生するという。
予想される飢餓人口、5400万人。インド、中国、スペイン等、温暖化による深刻な水不足が既に始まっており、それによる食料不足は時間の問題だ。
こうした状況を見るにつれ、僕は複雑な想いに駆られる。
昨年の暮れインドに行ったが発展する経済とは裏腹にその日食う食料もなく物乞いする子供たちがいた。
不謹慎な考えと分かっていても、人間、食わねば死ぬという状況の時にそれがたとえ身体によくない添加物や保存料が含まれている食品だったとしても、健康に良くないから食べるのをやめなさいとはとても言えない。
僕はそれを食わなければ死ぬとなったら、鳥インフルエンザに汚染されたニワトリであろうが、賞味期限の切れた食品であろうが口にするだろう。
いつか身体に悪影響することより、今、生きることが大事だからだ。
12000羽ものニワトリが焼却処分されると聞くと、これで何人の命が救えるのかと思ってしまう。鳥インフルエンザに汚染されたニワトリを食ってもしっかりと熱を加えれば発病するものではないと言うのが事実とすれば、汚染=焼却という手段しかないのかと思ってしまう。
我が家に関する限り、いや僕に関する限り賞味期限が数日過ぎた牛乳ぐらいは火を通して飲む。肉だって魚だって1日か2日置いた方が旨い。
採りたて、新鮮、無農薬は大歓迎だが、世界の食品がこれを基準にすると、この地球に膨大な餓死者を産み出すことになる。
エキセントリックな健康志向はその代償に多くの餓死者を犠牲にしていることを忘れないで欲しい。
それにしても……僕は思う。地球の温暖化が想像以上のペースで進行し、食料危機が間近に迫っていると言うのに、この国の人たちは何とも思っていないらしい。
テレビをつけるとどのチャンネルもグルメ・料理情報・健康志向で溢れていて、今回のように不二家のような出来事が発生すると、みんなで袋だたきにして責めまくる。
確かに今の日本人の価値観からすれば、この会社が責められるのはやむを得ないけれどその追及の仕方が異常に思えるのは僕だけなのかな。
それが、いつどこでどういう形で始まるのか分からないが、この国が食料危機に直面した時、健康志向論者はそれでも身体に悪い食品を食うなと主張するのだろうか?
日本人が年間に消費するスーパー等で使われるレジ袋はこの国の石油輸入の一日分に相当するという。日本人は食料だけではなくこうした消費材でも贅の限りをつくしている。 おごれる者久しからず。このしっぺ返しは必ずやってくる。
インドで屋台に置かれた砂糖菓子が胡麻でもふってあるのかと思ったら、ハエだった。これが良いことだとは言わないが、賞味期限の切れた材料で作ったお菓子を大量処分にするこの国との格差はあまりにも大きい。





