企画の盗用 /
2009年 04月 04日
僕は日本脚本家連盟で著作権部のドキュメンタリー部長という立場にいる。しかし、名ばかりで何もしていない。というよりドキュメンタリーの著作権と言うのは主にテレビやラジオのドキュメンタリー番組におけるナレーション原稿が対象となり、正当な報酬が支払われなかったり、著作権が侵害された場合に僕の仕事になる。
僕がドキュメンタリー部長になって以来、上記のような事案が生じなかったために、必然、ドキュメンタリー部は開店休業状態だ。
報酬の未払いや著作権侵害が全くないのかと言えば、そこそこに生じていると思う。しかし、表面化して連盟に申告されないことにはどうすることも出来ない。
このはなはだ頼りないドキュメンタリー部長の所に「企画が盗用された」という事案が持ち込まれた。盗用されたという企画書と番組のDVD、それに盗用したとされるプロデューサーの弁明メールが添えられていた。
すべて目を通したが確かにAさんの企画が使われたのは間違いなさそうだ。しかし、Aさんの企画は2Hスペシャルの一部になっており、企画が100%そのまま使われたわけではなく、Aさんしか知り得ない素材が含まれているゆえに、プロデューサーがAさんの企画を参考にしたのは間違いない。
しかし、困ったことには企画とかアイディアというものは著作権を主張出来ないと言うのだ。著作権とはあくまで書かれた著作に対しての権利であって、
「あれは俺が考えたアイディアだ」というような話をよく耳にするが、それが事実だとしても、知的財産権とか意匠登録の侵害で訴えない限り、著作権侵害では戦い辛い。
それでもAさんの企画が使われたのはほぼ事実だから、プロデューサーや局に抗議することは可能なのだが、Aさんはプロデューサーとことを荒立てたくないらしい。
はっきり言えば泣き寝入りだ。僕は彼の鬱憤をお聞きするだけと言うことになりそうだ。また、ドキュメンタリーのナレーションにおける著作権というのも実に微妙である。作品によっては局やディレクターから受け取った資料でナレーションを書き、作家の中にはディレクターが下書きしたものをまとめるだけという人もいる。
こういうケースに100%著作権を主張するのは難しい。一方でナレーションの表現によってそのドキュメンタリーがより深く、映像にはない真実に迫る場合も少なくない。
大声で著作権を主張出来るナレーション原稿が少なくなった。僕のドキュメンタリー部長としての仕事はますます無くなりつつある。
お知らせコーナー
玉撞き屋で「玉撞き屋の千代さん写真展」
今年の2月、大坂梅田にあるキャノンギャラリーで写真家、大坂忠氏による写真展「玉
撞き屋の千代さん」を開催。大変好評で1300人を超える入場者がありました。
そこで4月に千代さんの店「ビリヤード保名倶楽部」で千代さんの写真展をやろうと
いうことになり、上記、大坂氏の熱意とご尽力で堂々、開催の運びとなりました。
昭和の面影を残す玉撞き屋で昭和を生きた千代さん(93歳)の写真展。会場そのも
のが作品に取り込まれているこの写真展は他にはないユニークなものになると思いま
す。どうぞ足を運んでいただいて、この不思議な空間を五感で感じ取ってください。一
歩、店に入ったら、そこはもう昭和の世界です。
時 4月26日~29日 午前11時から午後7時
場所 ビリヤード保名倶楽部(大坂天王寺から阪堺上町線二つ目、松虫下車、信号渡っ
てコンビニ入ってスグ。 06-6622-6733
お待ちしています。くわしくはこのブログ○月○日をご覧ください。
貸しスペース「下町の小さな一軒家」
場所 大阪市阿倍野区王子町1丁目。ビリヤード保名倶楽部並びの一軒家。(写真はこ
のブログ3月11日参照)南海上町線の「松虫駅」下車。松虫の信号を渡って、写真屋
とコンビニの間を入ってすぐの所にあります。(徒歩3分)定員8名
小さなスペースですが、誕生会・読書会・ホームパーティ・ミニ個展・クッキング教
室・紅茶教室・趣味の会・同窓会・子供お話クラブ・お父さんの勉強部屋、あるいはド
ラマのセット、対談のセットなどいろんなことにお使いください。
利用時間は午前10時から午後11時までで、8人から10人ぐらいまでご利用にな
れます。料金は2時間単位で2000円。デザインや素材に凝って、すばらしい内装に
なっています。キッチン・ジェットバス付き。
宿泊施設ではありませんが、外国人のゲストハウスや、仕事上、朝まで借りたいとい
う人のために二階にベッドも用意されており、朝まで使用される場合は5000円。
利用してみたいという人は下記にご連絡を!
電話 080-5710-8781
メール hiratan1@oct.zaq.ne.jp





