南川泰三の日記です
by minamikawa-taizo
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放送作家の石田章洋から彼の著書「企画はひと言」が送られてきた。
石田は「世界ふしぎ発見」や「情報プレゼンター」など多くの番組を手がけている売れっ子放送作家だ。
彼はもともと三遊亭円楽(当時楽太郎)の弟子だったが放送作家を志し、僕がそのささやかな橋渡し役の一人となった。
その義理を忘れずに著書を贈呈してくれた。なかなかの熱い男で一時、僕の事務所に所属したが、半年ぐらいで飛び出した。
その理由は全く記憶にないが、当時、事務所の代表だった僕は決して優秀で信頼に足るボスとは言えなかったから、きっと飛び出した石田の方に理があったのだろう。
いずれにせよ飛び出したのも飛び出さなかったのも未だに何やかやと繋がりを持っていることに僕は果報者だと思う。
かつて「世界不思議発見」という番組から構成者として参加して欲しいという依頼を受けたことがあった。しかし、残念ながら当時、僕の弟子たちが「なるほど・ザ・ワールド」というクイズ番組の出題者として関わっていたのでお断りした。
なるほどは消え去り不思議発見は生き残った。
石田をはじめ僕が止まり木になって放送作家として飛び立った人が何人かいるが、中には挫折して行方をくらませたのもいる。
石田章洋の新著をながめながら、売れてくれよと願った。残念ながら、まだ僕をはじめ後輩たちのベストセラーない。
娘が通う農大一高の桜花祭に行った。
この日、娘が所属する演劇部公演「イマージュ」を観劇した。
開始前会場は長蛇の列で期待感が高まる。結論から言えばがっかりさせられた。
何を訴求したいのかさっぱり分からない。そもそも演劇台本としてお粗末すぎる。冒頭、何やら登場人物がそれぞれ格言らしき言葉を叫んで「決めつけるな」と叫ぶ。
そこから突然ゴキブリたちが登場して何やら芝居らしきものになるのだが、ありふれた台詞の積み重ねで、血液型で盛り上がりなぜか大阪をネタにしたありふれたコメディあり、芝居はゴキブリを主人公にしたこれまたありふれたコメディ風芝居にと展開していくのだが、冒頭は笑えたがあとは退屈の極みだった。
かつてこの演劇部で「つっかけ」という素晴らしい劇を見せてもらったが、それ以後、演劇のレベルは低下する一方だ。こんな毒にも薬にもならないオリジナルを上演するぐらいなら既成の戯曲でも真面目に取り組んで欲しい。
出演者たちに熱気もやる気もみられず、この芝居を地区大会に持ち込むらしいがはっきり言って期待感はゼロだ。
娘が所属する演劇部なので僕は可能な限り口を挟まないようにしているが、どうか公演を無難にこなそうとするより、無茶苦茶でもいいから自分たちの芝居、熱意を感じる舞台を作って欲しい。
ガンバレ!農大一高演劇部!
神戸市で6歳の女の子を惨殺した犯人の君野という男は遺体とともに診察券やたばこの吸い殻まで遺していた。
それにしても一日、260人もの捜査員を動員して美玲ちゃんが普段暮らしていた祖母の家から僅か150メートルの所で13日後に見つかったのは残念だ。
まさに灯台元暗しだ。刑法では一人殺害して無期、二人以上は死刑と言われているそうだが、幼児殺害は無条件に死刑にすべきだと思う。
同情の余地は全くない。犯人は知的障害者だと言うが、遺体を何袋かに分散してというような行為を見る限り、殺人の罪を知らなかったとは思えない。
法律は知的障害者に甘い部分があるが加害者に善悪の区別がある限り、情状酌量の余地はない。
6歳の子供を一人で行動させた親への批判も耳にするが近くに住む祖母の家や公園で遊ぶのにも親がつきそわなければならないという状況は哀しすぎる。
米国は南シナ海上空で中国軍機が米軍のP8哨戒機に約6メートルの距離まで接近したことに抗議した。
このところ中国軍機は自衛隊機にも異常接近している。
中国の目的は何だろう。明らかな挑発行為だ。
中国が一方的な領海を設定し、覇権主義に走るのは将来的な石油資源の確保あると言うが、今や世界一の経済大国に迫る中国が力任せに領土拡大を図るのは新たな世界大戦に繋がることになる。
昭和18年生まれの僕は物心ついた時は終戦を迎えており、実感としての戦争を知らない。
戦後のぬるま湯的平和を享受してきた僕らはこの国を再び戦禍にしないために何をすべきかと思う。
平和ボケした日本。戦争はある日突然始まる。
中国軍がある日突然、尖閣諸島を占拠したら日本はどうするのだろう。
「安倍首相中国に厳重抗議」
という新聞見だしが想像出来るだけだ。
アメリカは日本を守るために自国民の血を流さないだろう。永い間の平和をありがとう。子どもたちや次世代を戦争に巻き込んではいけない。
そのために何をすべきか?「戦争反対」を叫ぶのはたやすい。エセ平和主義になりたくない。
終戦記念日に嬉々としてカラオケに向かう娘の背中を複雑な想いで見送る僕がいる。
シリアでイスラム過激派「イスラム国」に拘束された湯川遥菜さんはこの一月に日本で軍事会社とやらを設立し、その実績づくりのためにシリアに入ったのだという。
ネットで銃を持った湯川さんが
「シリアの第2の都市アレッポに来ています。護身用に銃を持っています」
と語り自ら発砲して見せる映像を見た。
またかと思った。戦地で銃を携帯するのは護身用というより、戦闘用と見なされても仕方がない。銃を携帯していたためにスパイと思われたようだ。
自衛隊経験もなく、おそらく射撃訓練もしていなかったに違いない。
いずれにせよ、自ら軍事会社とやらを作って、戦時下の国で銃を持って行動したのだから自己責任と言われてもやむおえない。
拘束時、自らジャーナリストとか写真家と名乗ったようだが、僕が知る限りその実績はない。
彼の言動を何となく日本人として恥ずかしく感じるのは僕だけだろうか?
確固たる信念に基づいた行動ならせめて自衛隊で何年か訓練を積むなり、イスラム情勢に関する意見を発表してからにして欲しかった。
何とか無事に生還してくれることを祈らずにおれない。